昨日から胃腸風邪で寝込んでしまい、今朝は微熱だったので、買ったばかりの本を読みました。
「星々の舟」 村山由佳
これは、2003年に直木賞を受賞した小説。
体調が悪いときには、あまりハッピーハッピーした本は読みたくないもので、
今日の私には、ちょうど良い「ふしあわせ加減」の本でした。
家族の愛とは何かをしみじみと考えさせられる本で、家族だからこそ深く傷つけられた些細な言葉、家族だからこそ、許しあえるお互いの弱さ、甘さ。
切なさと苦しさが入り混じって、涙が何度も溢れました。
村山作品を読んだあとは、不思議にいつも爽やかな風に包まれたような心地よさがあります。